かがみ

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また間があいてしまった

2011.12.13 未分類
月夜更新しました。
またもや遅くなってしまいましたが。
ようやく30話まで辿り着くことができましたが、この話、全く終わる気配がありません。

30
「何もおかしなことじゃない。何もおかしなことじゃないんだ。男だろうと女だろうと、子供だろうと大人だろうと、庶民だろうと罪人だろうと、俺は彼を愛しているんだから」
 愛している、それ以上に上手くこの感情を表す言葉を俺はまだ探し出せていない。これが一時的な快楽だろうと、思い込みの産物だろうと、偽りの鏡面だろうと、そんなことは誰も知らないなら関係のない繋がりであった。愛しているから幸せになって欲しい。愛しているから悲しみを受け止めたい。彼の内部に巣食う痛みが願望と抑止の間を彷徨っているのなら、俺は明確な答えを彼に手渡す為にぐっと手を伸ばして待つべきなのだろう。
 そしてそこに痛みが残ってはならない。後ろから抱き締めて、それで彼を怯えさせたなら愛そのものが崩壊するだろう。彼が求める永遠と名付けられたものを差し出すにはどうすればいいのか、それだって俺はもう知っているはずだった。

この辺を読んでいるとS本編を思い出しますね。
やっと主人公も主人公らしく戻ってきたってとこでしょうか。

 殺したいほど憎い。あの男が憎い! だけどラザーは尊敬している。彼から離れた今でも心を支配され、彼のことを悪く言うとすぐに反論し、自分が利用されていると思わないようにしているんだ。そう教え込んだんだ。あの男は、ラザーをこんなふうに育て上げたんだ。いい作品に仕上がったな、あの男の望み通りの、素晴らしい出来栄えの完璧な作品だ。それを俺が壊してやるよ。壊して、ばらばらにして、もう一度組み立てる。今度は誰にも干渉させない。教育のない環境で彼という人間を見つけ出すんだ。
樹の視点だとラザーが「あの男」をどんなふうに考えているのかが見えてこないんですよね。
少しの疑問も抱かずに尊敬しているのか、それとも疑いながらも従っていたのかさえ分からなくて、それが分かるのはラザーの視点になってからってことになりそうですね。

「さよなら。さようなら」
 何も言えなくなっていた。それを誤魔化す為に彼の手からするりと逃れる。何か言いたげな彼の唇を捨て置いて背を向けた。二度はないことも分かっていたくせに、俺は巧く自分を演じなければならなかった。

ラスト。
今後のことを考えて距離を置こうとする主人公ですが、はっきり言ってこの選択はとんでもない間違いだと思いますね。理由はラザー視点に戻った時に分かるかと思われます。

そんな感じで終了した樹の視点。次回からは再びラザーの視点になります。しかしこの二人の考え方のギャップがあまりに大きく、なかなかラザー視点では苦戦させられています。最近はようやく書けるようになってきたんですが、こいつら考え方がかなり違うんですね。今更感じることではない気がしますが、やっぱり精神面では樹の方がずっと強かったんですね。
しかし本当になかなか報われない話であることで……はたして40話までに終わることができるのだろうか。

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