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かがみ

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完結

2012.07.28 未分類
月夜こと「月のない夜に」を更新しました。
これにて完結となります。

あとがきで思う存分語ったので、ここで語るべきことはありません。
とりあえず言いたいことがあるとすると……これまでこの話を書いてきて、よかったと思っています。
自分で言うのもあれですが、やはり完結した直後となると、自画自賛したくなるものですね。いい話が書けたと思ってます。笑

今後の予定としては、しばらくは休憩ということで月夜で書きたかった番外編を書いていこうと思っています。それが落ち着いたら幸福を書いていこうかな、と。

余談ですが最終話よりあとがきの方が気合入ってました。
なかなか思い入れのある話に仕上がりましたので、最後までお付き合いくださった方がいらっしゃれば、感謝の言葉を贈りたいと思います。ありがとうございました。
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あと1話で本当に終わるのか

2012.07.21 未分類
月夜更新しました。
いよいよ完結に近付いてまいりました。

39
「届きそうと思ったけど、さすがに届かないか」
 そう言って彼は苦笑した。静かに輝く月を映す瞳にはぼんやりと涙が浮かんでおり、そのおかげで彼の眼が宝石のように美しく見えた。俺は涙に気付かなかったふりをして前を向く。

もちろんここのイメージは「MOON」ですとも。

「高校を卒業したら、俺は警察になろうと思っている」
 誰かを救う為には気持ちだけでは駄目だと知った。他人の力になる為には社会的な地位も必要だと分かった。だから俺は警察という道を選択しようと考えた。全てが思い通りにいくとは考えていないけど、それが今までの自分への償いになると思うから。

このシーンを書く為にこの話を書いていたと言っても過言ではない。

 人を信じることは怖い。愛が冷めた時に見捨てられることがつらい。だから氷の衣に身を包んで隠れていた。いつか訪れるであろう春を夢見ながら、俺はずっと一人きりで窓の景色を眺めていたんだ。
窓の外に憧れていた、という表現もよく書いたもんだなあとか思ったりする。

「忘れるのは嫌だ。だって俺が覚えていないと、清明が可哀想だから」
「ラザー、それはティナアと同じ罠にはまるってことだよ。分かってる?」

樹は気付いたけど説明はしないという。
でもなんとなくでも分かりそうなものですけどね。

「選択から作られるものは経験だけど、経験から導き出されるものは過去と直結しているわけじゃない。そこには感情という名の膜が存在する。過去が消えても感情は消えないだろう。だって感情と経験は別のものなんだから」
この辺の話は書いてて楽しかったです。

「こっちにおいで。俺の世界に……おいで」
どんなに素敵な「愛している」よりも、真に愛を示している言葉ってのは、こういうもののことなんだろうなあとか考えてしまいました。
今まで書いてきた中で一番好きな台詞かもしれません。

これでもう書くべきことはほとんど終わったようなものです。あとはラスボスな立ち位置であるクトダム様をどうにかするだけですが。
今回の話が異様に長くなってしまいましたが、最終回はわりと短くまとめられるんじゃないかと思ってます。
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あと2話で完結するのか

2012.07.14 未分類
月夜更新しました。
今回は最初から最後までケキさんの話でした。

38
「ケキの本名、見城清明っていうんだ」
 静かな空間で漏らした声は、きちんと伝えたい人の元に運ばれただろうか。
「綺麗な名前だな」
「うん、俺もそう思う。だけど名付けの親はもう死んでいて、引き取られた先の家族の中で虐待を受けてたらしい」

勝手に喋るなよ、とかいうつっこみもありそうですが、ラザーはあまり気にしていない様子。

「ま、それほど深く考えなくていいと思うぜ。案外別のところにきっかけがあったのかもしれないし、もしかすると俺が言ったこと全てが原因なのかもしれないしさ。あの人のことはあの人にしか分からない。それだってあの人は不器用だから、自分の辿った軌跡さえ忘れちまってるかもしれないけど」
いい加減なようでしっかり他人を見ているエダさんは素敵だとつくづく思う。
本当にサドなところ以外はいい兄ちゃんですね、サドなところ以外は。

「お前が間違いそうになったなら、俺たちが引っぱたいてでも止めてやるってことさ。頭の悪い弟を叱るのは兄の役目だからな」
「弟って、あんた」
「困ったことがあったら何でも兄ちゃんに相談するんだぞ、ラザー!」

ものすごく久々に明るい会話を書いたような気がします(笑)

「恨んでいないのか、君は? ずっと清明に酷いことをされていたんだろ?」
「それは確かにそうだけど、恨むべき要因なんてないじゃないか。あいつは機嫌のいい時は普通に話せる相手だったんだ、地べたを這いずり回っていた連中と比べると好きな部類だったほどだし」
「しかし、君――」

ここでも出てきたラザーの常識外れというか、どこかおかしいところ。
でもまあそれが彼らしいとも言えるんですよね。

「可哀想――」
 いつの間にか溢れていた涙が頬の上を滑り、俺は一人の人間に同情していた。それを具現化するかのように彼を抱き締める。

書きたかった場面その一。
いつも同情を向けられてばかりだったラザーが誰かに同情をするという場面。

「どうして、ティナアさん――アニスを見てくれないんですか! 子供にはどうしても母が必要なんです、子供が縋ることのできる唯一の存在が母なんです! 母がなければ子は生きていけない、だからアニスは最後まで生きられなかった! お願いです、ティナアさん、たった一度でいい。一度きりで構わないから、あの子の母親になってください」
この辺はケキさんの気持ちはよく見えてくるけどティナアさんの考えは少しも見えてこないように書きました。

「お母さん、ぼくは――」
 懺悔をしているかのように、ケキはティナアに向かって土下座をする。
「ぼくは「母」にはなれません。ぼくでは「母」になれません! ごめんなさい、お母さん、ごめんなさい! ああ、ごめんなさい、ごめんなさい――!」

書きたかった場面その二。
清明の母への懺悔。

「顔を上げてよ、お願いだから……」
 彼女の厚い殻は破り捨てられ、見えた素肌では感情が剥き出しになる。
 それでも「肯定」できないティナアは、最後まで汚れたケキの手を握ることは決してなかった。

書きたかった場面その三。
ティナアさんのどこかで見たことのあるような一連の台詞。

長い伏線だったケキさんとティナアさんの話もここで一応の解決ということになります。
残すところはあとたったの2話ですが、その構成をどうしようかと現在考え中です。とりあえずラストだけはしっかりと固まっているイメージがあるんですけどね、そこへ至るまでにどういう道筋を辿るべきかと検討中です。
最近ラザーが前向きになってきて、今まで頑張ってきてよかったなぁとか思っている作者でした。
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あと三話で完結できるのか

2012.07.07 未分類
月夜更新しました。
今のところ順調に執筆が進んでおり、38話の半分くらいまでは書けてます。
週一更新もばっちりってことですね!

37
「僕が清明に初めて会ったのは中学生の頃だ。彼は隣町から引っ越してきたらしくて、転校生として僕の後ろの席に座っていたんだ」
今回は前半ずっとケキさんの昔話が語られます。
実はこの話は全部カットして謎のまま残しておこうかと考えていた時もあったりなかったり。

「あの時お前を助けて良かったと思ったんだ。お前を見捨てずに、ずっと見守っていて良かったと」
「……それだけで泣くか? 普通」
「あと、自分が情けなくて。川崎殿にお前の話を持ち出された時、大人げない屁理屈で追い返してしまった。お前を取られたくなくて。一番の親友は自分なんだと証明したくて」
「何だそれ、馬鹿じゃねえの――」

ラザー視点で初めてのヤウラさん訪問シーン。
本当はもっとラザーのこと支えてあげるべきだったのに、樹とかエダさんとかが目立ったせいで隅に追いやられちゃった感が否めない。

「俺はあの家が嫌いだった。さっさと消えてしまえばいいと幾度も繰り返し思っていた。それなのに真はあそこから離れようとしなかった。だから俺がずっと我慢して――いや、もういいんだ。それは終わったことだ、俺はあそこに戻らなくていいんだ」
やっぱりケキさんはラザーとよく似た性格をしていると感じた台詞。

「ロイ、お前も私のところへ戻っておいで」
 くっと彼の手のひらが開かれた。彼以外のものが見えなかった。身体が彼を欲し、意識が彼を求め、魂は彼の元へ還っていく。世界がどうなろうと関係なかった。ロイもラザーラスもただ彼の為だけに生きているのだから。
 目の前が真っ白になる。幾度となく夢見た言葉だった。そこが深淵でも構いやしない、ただあなたが傍にいてくれるのなら。

一度目のクトダムはんとの面会は想像通り失敗に終わるという。
というより今回はただの不意打ちだから仕方ないか。

 そして俺はおそらく開けられた穴にまだ気付いていない。
今回のラストの一文。
その穴が何を意味するのかはご想像にお任せします。


予定ではあと三話で完結です。しかし本当にそれだけで完結できるのやら。
とりあえず次回でケキさん関連の話は終わらせるつもりですが、最大のボスであるクトダムはんが控えてらっしゃるからもう……この人まじで怖いよ。つーかなんであんなにケキさんのこと嫌ってるんだ奴は。
ラザー君も前向きになってきたことだし、このまま組織を崩壊させてほしいところですが、もう少しだけ気持ちを整理する必要がありそうです。
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